光村印はＭ＆Ａ効果で今期業績を上方修正し続伸

光村印はＭ＆Ａ効果で今期業績を上方修正し続伸 2009/06/15 09:12　東洋経済新聞：兜町特捜班

　光村印刷（７９１６）は、９円高の３３６円と続伸している。前週末１２日に群馬高速オフセット（群馬県藤岡市）の株式を追加取得して子会社化する効果によって、今３月期第２四半期（２Ｑ）累計・通期業績を上方修正すると発表、下げ過ぎ訂正買いが膨らんでいる。群馬高速オフセットは、読売新聞群馬工場の運営会社として設立され、同社も３５％の株式を保有しているが、報知新聞社など既存株主２社の保有株合計４８０株を２４００万円で取得して保有比率を６５％にアップさせ子会社する。光村印は、川越工場で読売新聞の朝夕刊の印刷を行っているが、読売新聞、報知新聞を印刷している群馬高速オフセットを子会社化することによって新聞事業をさらに増強する。業績上方修正は、今３月通期業績を期初予想より売り上げで１６億５８００万円、経常利益で４６００万円、純利益で２５００万円それぞれ引き上げ、純利益は５億５５００万円（前期比４．２倍）と増益率を伸ばす。株価は、前期業績の再三の下方修正で売られた２８４円安値から今期の大幅増益転換予想で３００円台まで底上げした。ＰＥＲ１９倍台、ＰＢＲ０．６倍、配当利回り３．６％の割安修正に再発進しよう。