ちびちび稼ぐ 初心者の株式投資

アベノミクスの円安政策の次には何が来るのでしょうか。 東京オリンピック以降に冬の時代が来るとして、何の準備ができるのかと模索するブログです。

塩漬け株は、こうすればよい

北浜流一郎:塩漬け株対策

(1)塩漬け株の位置を確認

すでに大きく下げていた場合、当面は持続する。

特に業績悪化など悪材料が出たり、市場環境も好ましくないのに下げなくなっている時は、

もうそれ以上は下げない可能性が高い。

特に下値支持線に届いている場合、下げ止まることも。

(2)ナンピンは入れない

下げ止まっているからといってそこから元気よく上がるわけではない。

そこで、そこを底と見てナンピンを入れたりしない。下げ止まっているいるように見えても、下がることもあり得るのだ。

(3)プラス銘柄があれば

塩漬け株がある状態で、新たに投資した銘柄が上がり利益が出た場合、その株とセットで塩漬け株を投げてしまう。

これが非常に有効であり、その後の利益増をもたらす。

これは昔から「合わせ切り」と呼ばれる手法である。

(4)合わせ切りのメリット

合わせ切りによって塩漬け株をなくすれば、投資資金が増える。どういうことか。

通常は利益が出た場合、その銘柄だけを売る。

たとえば1000円で1000株買った株が1200円になったとする。

それを売れば120万円になっていて、20万円の利益(手数料その他は考えない)になる。

それを獲得することで新たな投資資金は120万円となる。それが新たな銘柄を購入することになる。

では、そこで塩漬け株を合わせ切りするとどうなるか。

分かりやすいように、1000円で1000株購入した塩漬け株が800円になっているとする。当然そこで売れば20万円の損である。それを売ると80万円の資金になる。

しかし大抵はそのままにしていることになる。利益が出てもそうなりがちだ。

そこで合わせ切りを実行すると、プラス銘柄で得た20万円とマイナス20万円は相殺され、利益はゼロだ。

しかし大事なのは、新たに使える資金が200万円になったこと。これが120万円であるのと200万円になるのとではその後の投資に大きな違いをもたらす。120万円あるより200万円あったほうがはるかに儲かりやすい。

そしてもう一つメリットが。塩漬け株という精神的負担が消える。

これが非常に大きい。つまり精神的負担の解消。

これによりそれまで見えなかったことが見えて来るようになる。

塩漬け株がある場合、相場をつい悲観的に見てしまいがちで、折角の有望株を逃してしまうことも多い。

合わせ切りによりそれが一変する。

塩漬け株が沢山ある場合、まず1銘柄実行、次に利益が出た時、もう一つという具合に一銘柄ずつ切っていく。

1銘柄で大きな利益が出れば、塩漬け株も2、3銘柄一挙に消す。

(5)なかなかプラス銘柄がない場合

いつまで待っても利益銘柄がないこともある。

そんな時は塩漬け株と同水準にある銘柄の中から有望な銘柄はないか探す。

それを発見したら乗り換える。

株価水準がほぼ同じなら塩漬けになっている株を売るというより、実質的には水平移動することになるため、精神的な負担が少なくなる。

500円で買った株が300円になっている場合、300円前後の銘柄に横滑りする。こう考えて実行するのだ。

他で利益が出ていない場合、こうすれば道は開けやすい。

損切りについて

投資資金が10%の損失を出す前に撤退する。手数料、取引税などを入れて10%の損失が出る前に売るのがよい。

通常は買い値から8%下落、もしくはその直前ぐらいで売るのがよい。

損切りが出来ない投資家は予想以上に多額の資金を失い、生き残りにくい。

生き残るためには損切りが大事である。損切りすることでまた出直せる。

デイトレーダーになると、8%もの下げを待っていないでマイナスになっただけで投げた方がよい。

理想的には上昇途中で伸びが止まったら売るのがよい。上昇が止まり、少しでも下向いたら売るのもよい。

それを売り逃した場合、マイナスになりさえしたらすぐに売って逃げるのがよい。

粘っても2〜5%程度までであり、それ以上所有するデイトレーダーはやがて資金を失う。

通常投資では細かい売買は手数料がかかり機敏に動きにくいが、それでも早めの損切りが資産の減少と時間の無駄使いを食い止めてくれる。

損をスムースに切るには、前もっていくらに下げたら、幾ら損したら、と下げのレベル、損失の額を決めておくのがよい。

損を切りにくい時は、株式投資ではリセットボタンを幾度でも押せることを忘れないようにしよう。

株式投資では10戦10勝しなくてもよい。10戦7勝、10戦5勝、いや、10戦3勝でも最終的にトータルで勝てばよい。

損を切らなければ結局トータルで負けてしまうことが多く、資金ももちろんだが、人生の無駄使いになることが多いものである。